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子宮筋腫の発見と症状の変化
36歳で受けた人間ドックで、突然「子宮筋腫があります」と告げられました。
それ以来、毎年の検診で少しずつ大きくなる子宮筋腫。
最初は自覚症状もなく、特に気にしていませんでした。
でも、筋腫の成長とともに、生理時の出血が増え、生活が一変しました。
過多月経による生活の不便
生理中は、大きなナプキンも意味がないほどの大量出血。
レバー状の塊がナプキンを越えてしまい、洋服を汚してしまうため、外出先での不安が常につきまといました。
子宮摘出手術への迷い
婦人科の先生からは、「子宮全摘出を考えた方がいい」と勧められましたが、入院が必要な手術には迷いがありました。
仕事や家庭の事情で長期間休むことが難しかったからです。
MEAとの運命的な出会い
そんな時、新聞で見つけたMEA(マイクロ波子宮内膜アブレーション:以下MEAと表示)という新しい治療法。
「子宮を摘出せずに過多月経が治るかも!」と希望を感じました。
でも、近くにMEAを受けられる病院はなく、遠方まで行かなければなりませんでした。
仕事も子育てもあり、さらに費用の問題もあって悩みました。
MEA手術を選択した理由
しかし1泊2日の短い入院で済むことが決め手になり、44歳で手術を受けることにしました。
もしMEAをするなら遠方まで手術を受けに行かなくてはならない。
仕事も子育てもありますし、お金もかかることなのでずいぶんと悩みました。
しかし、子宮摘出手術より、かなり短い1泊2日の入院で済むこと。
術後すぐに日常生活を戻ることができるのが決め手で、44歳の時、手術をすることにしました。
MEA手術後の生活の変化
手術後、出血量は驚くほど減り、生活が一変しました。
以前のように出血を心配する日々がなくなり、毎日の生活がとても楽になりました。
他の方々のブログが参考になった経験から、私も同じように悩む方に少しでも役立てる情報を発信したいと思い、この記録をブログに残すことにしました。
既に2013年2月に手術済みですので、思い出しながら書いていこうと思います。
MEAってどんな治療?
【マイクロ波子宮内膜アブレーションとは】
MEA(マイクロ波子宮内膜アブレーション)は、子宮の内膜をマイクロ波で焼いて内膜を壊死させ、出血量を減らす治療法です。
子宮内膜とは、子宮の内面を覆う組織のことです。
毎月、この内膜が剥がれて新しく再生される際に出血するのが月経です。
子宮筋腫が内膜の近くで育ったり、子宮腺筋症があると、月経時の出血が増え、ひどい場合は貧血を引き起こすことも。
貧血が進行すると、動悸や息切れなどの症状が現れることがあります。
大量出血が続くと、外出や仕事も難しくなり、特に働く女性にとっては大きな問題です。
こうした「過多月経」の治療法のひとつがMEA(マイクロ波子宮内膜アブレーション)です。
通常、造血剤や止血剤、ホルモン治療が効かない場合は、子宮摘出手術が選ばれます。
しかし、MEAは子宮内に直径4ミリの金属管を挿入し、マイクロ波で内膜を焼いて壊すことで出血を減らします。
MEAの治療のメリットと注意点
MEAは子宮摘出に代わる治療法として、体に負担をかけず、数十分で実施できる安全な方法です。
体への負担も少なく、日常生活にすぐに戻れます。
ただし、妊娠を希望する方には選べない治療法なので、その点は注意が必要です。
この治療法によって、過多月経で悩む多くの女性が、より快適な生活を取り戻せる可能性があります。
毎月の生理のたびに悩んでいた大量出血。MEAを受けて、生活の質が大きく向上しました。
同じように悩む方がいるなら、ぜひ一度、専門の医師に相談してみてください。
私の経験が、少しでも皆さんのお役に立てれば幸いです。